膠原病リウマチ内科

一般内科

血漿交換の薬剤への影響

血漿交換(PE)で薬剤はどれだけ除去されるかを述べた、Neurocrit Care 2021のレビューを取り上げます。薬物動態(Vd・タンパク結合率)の基本的な説明や、実際の薬剤への影響についてまとめます。
全身性エリテマトーデス

BLISS-LN post hoc解析

BLISS-LNの事後解析をまとめました。新規診断・再発、初回ステロイドパルスの有無、腎病理Class、蛋白尿の程度別に、BLISS-LNのアウトカムを評価しています。
全身性エリテマトーデス

BLISS-LN trial

BLISS-LN trialについて解説しています。(N Engl J Med 2020;383:1117-28.)ループス腎炎に対して標準療法に加えてベリムマブを追加することで、蛋白尿などを含めたアウトカムを改善させ、腎関連イベントを減少させました。
多発血管炎性肉芽腫症

RAVE trial

ANCA関連血管炎の寛解導入としてRTXとCYCを比較したRCTであるRAVE試験を要約しました。重症ANCA関連血管炎で、リツキシマブ+グルココルチコイドは、経口シクロホスファミド+グルココルチコイドに対し6か月寛解導入で非劣性であり、再発例で優越性示唆、安全性は概ね同等でした。
多発血管炎性肉芽腫症

RITUXIVAS trial

この論文のまとめ一言で言うと:腎病変のあるMPA・GPAに対してリツキシマブ(RTX)を初めて寛解導入で使用した論文で、RTXを投与するとシクロホスファミド(CYC)を減量できる可能性が示唆された背景:腎病変のあるANCA関連血管炎(AAV...
多発血管炎性肉芽腫症

RITAZAREM trial

再発性AAVの寛解維持療法をRTXとAZAで比較したRCTであるRITAZAREM trialについて解説しています。RTXはAZAより再発を有意に抑制しましたが、中止すると再発が増加しました。
多発血管炎性肉芽腫症

LoVAS trial

本邦で行われた、MPA・GPAのステロイド減量レジメンの有効性を提起したLoVAS trialについて解説しています。特にPEXIVAS trialの違いについても詳しく解説しています。
膠原病エビデンス集

JAK阻害薬の安全性をTNFα阻害薬と比較したメタアナリシス(JAMA network open vol. 8,9 e2531204. 2 Sep. 2025)

JAMA Network Open(2025年9月)掲載の実臨床におけるメタ解析を簡単に要約。JAK阻害薬とTNFα阻害薬の安全性を、重篤感染症・悪性腫瘍・心血管イベント・静脈血栓症の点から比較した。
医学

RECITAL trial

RECITAL試験を注釈付きで解説します。結合織疾患関連間質性肺疾患(CTD-ILD)に対してリツキシマブとシクロホスファミドの効果・安全性を比較したランダム化比較試験で、皮膚筋炎や混合性結合組織病を含む点で唯一無二の点があります。
強皮症

SLS2 Trial

Scleroderma Lung Study II(Lancet 2016)・強皮症性間質性肺炎に対するミコフェノール酸モフェチルの効果を明らかにしたRCT。強皮症間質性肺炎(SSc-ILD)でミコフェノール酸モフェチル24ヶ月と経口シクロホスファミド12ヶ月を比較し、FVC%などの呼吸器の指標は、共に同等に改善した。SLS1の結果と異なり、シクロホスファミドの効果は24ヶ月まで持続していた。