一般内科

FDPとDダイマーの違い

凝固・線溶系のマーカーとしてよく使われるFDP・Dダイマーですが、これらの違いをちゃんと理解して提出しているでしょうか。基本的なことではありますが、今一度まとめてみます。線溶系のマーカーまず、FDP・Dダイマーはいずれも「線溶系」のマーカー...
多発血管炎性肉芽腫症

RAVE trial

ANCA関連血管炎の寛解導入としてRTXとCYCを比較したRCTであるRAVE試験を要約しました。重症ANCA関連血管炎で、リツキシマブ+グルココルチコイドは、経口シクロホスファミド+グルココルチコイドに対し6か月寛解導入で非劣性であり、再発例で優越性示唆、安全性は概ね同等でした。
多発血管炎性肉芽腫症

RITUXIVAS trial

この論文のまとめ一言で言うと:腎病変のあるMPA・GPAに対してリツキシマブ(RTX)を初めて寛解導入で使用した論文で、RTXを投与するとシクロホスファミド(CYC)を減量できる可能性が示唆された背景:腎病変のあるANCA関連血管炎(AAV...
多発血管炎性肉芽腫症

RITAZAREM trial

再発性AAVの寛解維持療法をRTXとAZAで比較したRCTであるRITAZAREM trialについて解説しています。RTXはAZAより再発を有意に抑制しましたが、中止すると再発が増加しました。
多発血管炎性肉芽腫症

LoVAS trial

本邦で行われた、MPA・GPAのステロイド減量レジメンの有効性を提起したLoVAS trialについて解説しています。特にPEXIVAS trialの違いについても詳しく解説しています。
膠原病エビデンス集

JAK阻害薬の安全性をTNFα阻害薬と比較したメタアナリシス(JAMA network open vol. 8,9 e2531204. 2 Sep. 2025)

JAMA Network Open(2025年9月)掲載の実臨床におけるメタ解析を簡単に要約。JAK阻害薬とTNFα阻害薬の安全性を、重篤感染症・悪性腫瘍・心血管イベント・静脈血栓症の点から比較した。
医学

RECITAL trial

RECITAL試験を注釈付きで解説します。結合織疾患関連間質性肺疾患(CTD-ILD)に対してリツキシマブとシクロホスファミドの効果・安全性を比較したランダム化比較試験で、皮膚筋炎や混合性結合組織病を含む点で唯一無二の点があります。
強皮症

SLS2 Trial

Scleroderma Lung Study II(Lancet 2016)・強皮症性間質性肺炎に対するミコフェノール酸モフェチルの効果を明らかにしたRCT。強皮症間質性肺炎(SSc-ILD)でミコフェノール酸モフェチル24ヶ月と経口シクロホスファミド12ヶ月を比較し、FVC%などの呼吸器の指標は、共に同等に改善した。SLS1の結果と異なり、シクロホスファミドの効果は24ヶ月まで持続していた。
医学

SLS1 Trial 追加解析

SLS 1の追加解析を解説。SSc-ILDに12か月の経口シクロホスファミドを投与したSLS1 Trialでは、その効果は24ヶ月にわたって持続するという結論であった。再度解析を実施したところ肺機能・皮膚・QOLを一時改善したものの24ヶ月ではその効果は消失していた。
医学

SLS1 Trial

Scleroderma Lung Study Ⅰ(NEJM 2006)・強皮症性間質性肺炎に対する経口シクロホスファミドの効果を明らかにしたRCT。強皮症に伴う間質性肺炎(SSc-ILD)に対して経口シクロホスファミド12ヶ月投与とプラセボを比較し、24ヶ月までFVC%・mRSSなどの指標は同等に改善した。(ただし、後の追加解析では、18ヶ月までは改善していたが、24ヶ月までにはその効果は消失していた)