膠原病エビデンス集

多発血管炎性肉芽腫症

BVAS/Birmingham vasculitis activity score

血管炎の活動性の指標である、BVASについて解説します。採点方法、実際に使用されている臨床試験や、欠点についてまとめます。
全身性エリテマトーデス

SRI-4/BICLA

SRI-4・BICLAはいずれも、SLEDAI・BILAG・PGAを組み合わせて全身性エリテマトーデスの活動性を評価する指標で、臨床研究の主要評価項目として設定されることが多いです。同じ指標の組み合わせではありますが、各評価の利点・欠点を把握しておくことが、臨床試験の評価においても非常に重要です。
全身性エリテマトーデス

A Phase 3 Trial of Telitacicept for Systemic Lupus Erythematosus

BLyS/APRIL二重阻害薬である、Telitacicept(テリタシセプト)の活動性SLEに対する第3相試験です。標準治療に加える形で使用することで、標準治療のみと比べて、主要評価項目であるSRI-4を有意に改善しました。
全身性エリテマトーデス

TULIP-2 trial

アニフロルマブ(月1回静注)は活動性SLEのBICLA反応率を有意に改善した、TULIP-2 trialを解説しています。グルココルチコイド減量効果や皮膚病変は改善しましたが、関節炎や再発率の低下は示されませんでした。
全身性エリテマトーデス

BLISS-LN post hoc解析

BLISS-LNの事後解析をまとめました。新規診断・再発、初回ステロイドパルスの有無、腎病理Class、蛋白尿の程度別に、BLISS-LNのアウトカムを評価しています。
全身性エリテマトーデス

BLISS-52 trial

活動性SLE(重症腎炎/CNS除外)で標準治療にベリムマブを追加したBLISS-52 trialを解説しています。プラセボに対して、52週での主要評価項目(SRI)を有意に改善し、グルココルチコイドを減量・再燃を抑制しました。
全身性エリテマトーデス

BLISS-LN trial

BLISS-LN trialについて解説しています。(N Engl J Med 2020;383:1117-28.)ループス腎炎に対して標準療法に加えてベリムマブを追加することで、蛋白尿などを含めたアウトカムを改善させ、腎関連イベントを減少させました。
多発血管炎性肉芽腫症

RAVE trial

ANCA関連血管炎の寛解導入としてRTXとCYCを比較したRCTであるRAVE試験を要約しました。重症ANCA関連血管炎で、リツキシマブ+グルココルチコイドは、経口シクロホスファミド+グルココルチコイドに対し6か月寛解導入で非劣性であり、再発例で優越性示唆、安全性は概ね同等でした。
多発血管炎性肉芽腫症

RITUXIVAS trial

この論文のまとめ一言で言うと:腎病変のあるMPA・GPAに対してリツキシマブ(RTX)を初めて寛解導入で使用した論文で、RTXを投与するとシクロホスファミド(CYC)を減量できる可能性が示唆された背景:腎病変のあるANCA関連血管炎(AAV...
多発血管炎性肉芽腫症

RITAZAREM trial

再発性AAVの寛解維持療法をRTXとAZAで比較したRCTであるRITAZAREM trialについて解説しています。RTXはAZAより再発を有意に抑制しましたが、中止すると再発が増加しました。