論文

全身性エリテマトーデス

SLICC-DI

SLICC/ACR Damage Index(SLICC-DI/SDI)は、SLE診断後に生じた不可逆的臓器障害を12臓器で定量化する指標です。疾患活動性評価であるSLEDAI・BILAGとは異なり、6か月以上持続することや生じた原因は不問であることが特長です。
医学

RECITAL trial

RECITAL試験を注釈付きで解説します。結合織疾患関連間質性肺疾患(CTD-ILD)に対してリツキシマブとシクロホスファミドの効果・安全性を比較したランダム化比較試験で、皮膚筋炎や混合性結合組織病を含む点で唯一無二の点があります。
医学

SLS1 Trial

Scleroderma Lung Study Ⅰ(NEJM 2006)・強皮症性間質性肺炎に対する経口シクロホスファミドの効果を明らかにしたRCT。強皮症に伴う間質性肺炎(SSc-ILD)に対して経口シクロホスファミド12ヶ月投与とプラセボを比較し、24ヶ月までFVC%・mRSSなどの指標は同等に改善した。(ただし、後の追加解析では、18ヶ月までは改善していたが、24ヶ月までにはその効果は消失していた)
多発血管炎性肉芽腫症

PEXIVAS Trial

顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症の治療における、血漿交換とステロイド減量ドーズの存在意義を変えた論文であるPEXIVAS Trialについて紹介します。
医学

GiACTA Trial

巨細胞性動脈炎におけるトシリズマブの有用性を示したGiACTA Trialについて改めてまとめました。トシリズマブでCRPが低下するバイアスを排除するよう努め、また投与するグルココルチコイド量を規定している点が特徴です。